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【電撃ゲームス】『ニーア レプリカント』を見逃してはいなかったか? [電撃ゲームス]

※この文章は電撃ゲームス 5月21日発売号に掲載されたものです。

まず最初に。今回、ゲームソフト売り上げランキングの1位、2位に入った『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』と『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』の2タイトルについてだが、『DQMJ2』は読者購入ランキングではランクインしておらず、『MGS PW』もTOP30の第21位という結果になっている。これは、読者購入ランキングが電撃ゲームス前号、4月23日発売号の読者アンケートをもとに集計されているためだ。それぞれ『DQMJ2』が4月28日、『MGS PW』が4月29日の発売だったため、アンケートを寄せてくれる読者の多くがまだ購入できなかったタイミングだったと予想される(たった1日の違いだが、『MGS PW』は間にあったという部分もあったようだ)。次号のランキングに注目したい。

その読者購入ランキングだが、第1位となったのは、先の2タイトルとは異なり、タイミングがばっちりだった『ニーア レプリカント』(PS3)。4月22日、電撃ゲームス前号発売日の前日に発売となったこともあり、多くの票を集めた。手前味噌な話だが、『ニーア』に関してはタイトル発表以降、電撃PlayStation、電撃ゲームス両誌でずっと追いかけてきたタイトルでもあるので、このような結果が出たことは素直に喜びたい。

また、『ニーア レプリカント』はゲームソフト売り上げランキングでも第10位に入っているが、いろいろと話を聞いてみると、ひさしぶりに「初回出荷本数が少なすぎた」タイトルだったようだ。1か月の結果が出る次号のランキングに期待したいところだが、(また、今さらあらためて書くことでもないが)ゲームソフトをまず最初に買うのはユーザーではなく流通業者、販売店だ。大規模なチェーン店であれどこであれ、まずは仕入れ担当者が注文する本数を決める。つまり「初回出荷本数が少なすぎた」ということは、「初回発注本数が少なすぎた」ということとまったく同じだ。仮にこれが7、8年ほど前のPS2全盛の時代、初週で(ソフト発売の木曜日から日曜日までの4日間で)数十万本を売り上げるタイトルがどんどん出てくるような状況であれば、選択肢のひとつとして『ニーア』のようなタイトルは「様子見」(どれくらい売れるかが予想しづらいため、ある程度、発注する)ということになり、発注本数も抑えられるところだったのだろうが、現在、2010年の市場はどうだろうか? 暴論かもしれないが、そこを抑えていたら、少なくともゲーム専門店は何を売るというのだろうか? 微力だが、電撃2誌の誌面やランキング、読者ページに表れる読者の反応を見ていただいて、発注本数について御一考いただきたかったところだ。(株式会社アスキー・メディアワークス ゲームメディア主筆/倉西誠一)





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