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【狩られ道亜種】樹海の午後、その快晴の空に、竜撃砲2発。(1/2) [倉西] [MH]

※この文章は電撃ゲームス 1月22日発売号に掲載されたものです。

プレイ時間は1000時間を超えて、それでもいまだに慣れない武器/ガンランスをかまえた僕が、ナルガクルガのブレードを喰らってふっ飛びました。まぁ、そのこと自体はしかたがない。だって、ガンランスって……。問題はそこからです。ガンランスで戦線に復帰しようとしたら、どうすべきなのか? 起き上がったら、そのままのっしのっしと歩いていくのか、それとも武器をしまって走っていくべきなのか。

樹海の午後。一瞬の逡巡。

その人の姿が、ナルガクルガの向こうに見えました。僕は結局、武器を納めることなく、ゆっくり歩いてナルガクルガに近づきました。いえ、正確に書きましょう。僕はナルガクルガではなく、その人に向かって歩いていったのです。とてもおそろしい迅竜が雄叫びをあげる樹海のエリア5で、その人の立ち回りは、なぜかとても優雅なものに見えました。落ち着いているのか、それとも案外、働きが薄いのか。やっぱりガンランスのことはまだよくわかりません。刹那。ナルガクルガ、麻痺。

「あ、しびれましたよ! 僕、竜撃砲撃ちます!」。

「了解です。じゃあ、倉西さんは頭から撃ってください。僕は尻尾から撃ちます」。

僕の古龍銃槍エンブレムが火を噴き、しびれながらナルガクルガが火に包まれ、まもなく、その人の放った竜撃砲も決まり、ナルガクルガの麻痺が解け、ヤツは苦しげに飛び退きました。二人の竜撃砲が決まったあの瞬間。それまでにすでに数時間を語り合っていた僕たちでしたが(しかもムダに高級な中華料理@市ヶ谷)、この瞬間にすべての思いの欠片、言葉の欠片が1つになりました。僕たちは、ハンターだ。

「やるなぁ、GIZMO」。

KADOMANさんがGIZMOさんをほめました。GIZMOさんは龍木ノ古笛【神歌】(麻痺の狩猟笛)で出ていました。彼女の攻撃が、おそらくナルガクルガを麻痺らせたのでしょう。

「すばらしいですね! さすが大塚角満を作った女は違う!」。

僕も力いっぱいの賛辞です。

「ちょっと待ってや。ちゃうやん、俺やん! その麻痺、俺やん! 俺の麻痺ビンですぅ! 俺の麻痺ビンでナルガクルガは麻痺ったんですぅ!」。

「ぅ」ってw なぜか子どものように唇を尖らせながら、RYOZOさんが主張しましたが、誰も耳を貸そうとはしていませんでした。ただ一人、クエストに参加していない男塾先輩だけが、辻本さんの言葉に真剣にうなずいていました。男塾先輩は、たぶんできる子です。ただ、この日、彼には強力なライバルがいました。江野本ぎずもさんです。もう一度書きますが、「大塚角満を作った女」です。そもそもさぁ、聞いた? 聞いた? < 男塾先輩 出張に行く時のチケットは、江野本さんが手配するんだって! ホテルは大塚さんにこだわりがあるから(大きなお風呂のある温泉がお好きだそうです)大塚さんが予約するらしいけど、その他は全部、江野本さんが手配するんだってさ! どうなのよ、その違いは。狩られ道の出張は全部、俺がやってんじゃん! 
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