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【CRIMSON FOX】この可能性の先が知りたい [iPhone・Mac]

さる3月13日土曜、渋谷駅周辺〜センター街にかけてのエリアを舞台に、国内最大規模(海外に例があるかどうかは不明)で行われたA/ARG(代替現実/拡張現実ゲーム)「Crimson Fox」。ゲーム概要は、参加者は専用アプリをあらかじめiPhoneにダウンロードしておき、渋谷の街に隠された10個のARマーカーを探し出すというもの。その仕組みだけを考えればシンプルなものだったが、実際にこの規模で行われたものに参加してみると、独特の高揚感を味わうことができた。

20100430 Crimson Fox a.jpgカメラを通してマーカーを探す

専用アプリからカメラを起動すると、どのマーカーがどの方向のどれくらい先にあるかが、写真のように表示された。実際には、これだけを頼りに探し出すのは難しく、言葉で書かれたヒントとあわせて考えることが必要だった。


20100430 Crimson Fox b.jpg移動するマーカー 人間が目標にも

ARマーカーがプリントされたパーカー。言葉のヒントは、それが「ピンクのパーカーである」というくらいだったので、カメラを使って探し出すしかなかった。たまたま喫煙中=止まっているところを見つけられたのはラッキーだった。


AR(拡張現実)という表現技術/手法は今、iPhoneを中心に急速に広まりつつある。電通が開発したiPhoneアプリ「iButterfly」は、カメラを通して見るとそこかしこにチョウが飛んでいて、それを捕まえるとクーポンがゲットできたりするという仕掛けになっている。続々登場してくるスマートフォンは、ほぼすべてカメラを搭載しているので、今後、こうした試みはますます増えてくるだろう。ゲーム性は感じられないが、実際に「iButterfly」を起動して試してみると、チョウを集めるというコレクション要素もあり、けっこう楽しめたりはする。

しかし、ただARGというものの例とするだけなら、僕はわざわざすでに終了してしまい、ダウンロードすることもできない「Crimson Fox」を、ここでとりあげはしなかった。このタイトルをとりあげた理由は、他のARアプリとは異なり、「Crimson Fox」がゲームとしての遊び心を持っていたからだ。そもそも「探し出す」という設定自体がゲームになっているのだが、細かなところでも、先に挙げた例のように人間が着て動くARマーカーが用意されていたり、街角でなにげなく配られているポケットティッシュにARマーカーがプリントされているというものもあった。たとえば、ARマーカー付きのティッシュを配る時間を制限したら? ますますその遊びは複雑に、高度なものになっていく。そうした可能性の芽が、「Crimson Fox」には感じられたのだ。

「渋谷の街」という規模感も含め、これは、明らかに新しいゲームの可能性を示すものだった。

※この記事は電撃ゲームス 4月23日発売号に掲載されたものです。なお、電撃ゲームス 4月23日発売号同タイトルの記事に写真の誤りがありました。謹んでお詫び申し上げます。
※企画終了のため、「CRIMSON FOX」は現在、AppStoreからダウンロードすることはできません。




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