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【撃たれ道 2/2】キャンペーンモードをクリアしました。 [電撃ゲームス]

※この文章は電撃ゲームス 5月21日発売号に掲載されたものです。

「よし、俺はあっちの高台から援護する」。

とかなんとかかっこつけて言いやがって、とっとどこかに言ってしまうのです、ヤツは! この新兵もいいところの僕を残して! どうすんだよ、これ。しかも、吹雪の中、目を凝らして様子をうかがうと、もう目の前に敵基地の建物があったりするじゃないですか。あわてて心音センサー(銃に取りつけられているセンサー。敵の心音を察知して、その位置を赤い点で表示してくれる、とてもステキなアタッチメント)に目をやると、赤い点が、目の前に2つ? 3つ?

はい、死にました。死にまくりました。

マクダビッシュ! マクダビッシュよ! 貴様、高台から援護するって言ってたじゃねぇかよ! なんだよ! 俺、死んでんじゃん! なにもできずに! あぁ、頼む、頼むよ、お願いだ、お願いだから、あいつらを片づけてください、どこにいるのかは知りませんが、どうか、よろしくお願いいたします……という願いは、何度目かの死の果てにようやく聞き届けられ、ヤツが何人かを撃ち殺してくれて、僕も必死でがんばり、なんとか敵の基地内に潜入しました。

「待て、あわてるな。見回りがくるぞ、身を隠せ」。

いいこと言うじゃん、マクダビッシュ。ここは敵基地だからね、確かにね。油断ならんわけだ。あ、油断して死んだよ、死んだ。でも大丈夫、リクツはわかったから。やるべきことは見えているから! おまえが僕を見ていてくれているのかはわからないけどな。

敵基地に潜入すると、まず右手にビニールハウスのような建物がありました。その脇に、ちょうど身を隠せる場所がありました。○ボタンでしゃがむ、です(僕はPS3版をプレイしています)。ささっと走って、そこに身を隠す。これくらいのことであれば、もう造作もなくできるようになっていました。

「よし、いいぞ。見回りはやりすごしたな、進め」。

了解! マクダビッシュ!

数人の護衛まで引き連れたトラックの真正面に飛び出した僕は、蜂の巣にされました。雪山の基地、白い雪の道を血に染めて。

はえぇーよ! マクダビッシュ! 指示出しのタイミング、早すぎ! どっからなに見てんだよ、てめぇ!

思わず、モニターに向かって口汚くののしってしまいましたが、何度やっても同じだったのです。物陰に隠れる→ヤツが言うタイミングで道路に飛び出す→トラックの目の前→蜂の巣……このパターンを何度もくり返し、あきらめた僕は心音センサーを頼りに、敵陣を進むことにしました。マクダビッシュの予言めいたアドバイスよりもよほど頼りになりましたし、さらに言えば、『COD MW2』のキャンペーンモードでは、どこに向かうべきか、そこまでの距離は何メートルか、常に画面に白い丸と数字で表示されています。マクダビッシュの言うことは聞かなくてもいいくらいなのです……あ。まさになう、この原稿を書いているたったいま、気がつきました。マクダビッシュが「身を隠せ」と言っていた場所は、僕が見を隠していた建物の周辺ではなく、もう1つ先の建物だったのではないでしょうか? もしそこに隠れていたとしたら、ヤツの「進め」で飛び出すと、確かにトラックの背後に出るタイミングになり、うまくやり過ごすことができたかもしれません。結局は……結局は僕のせい……だったとは思いたくはありませんが、ちょっとだけ、マクダビッシュのことを好きになれそうな気がしました。

『COD MW2』のキャンペーンモードは、演出もストーリーラインもハンパなくすごい! ということを書きたかった今回の「撃たれ道」なのですが、ふたを開けてみればマクダビッシュへの、カンチガイに基づく罵詈雑言だらけになってしまいましたorz こんなハズではありませんでしたし、『COD MW2』は、オンライン対戦もキャンペーンモードも、感動的におもしろいです。PS3、Xbox 360(PCはちょっとおいておくとしても)ユーザーなら、絶対にプレイして損はありません。このくだらないコラムを読んでくださった最後に、そのことだけ、覚えておいていただければ。このコラムを読んでしまうために費やした時間に対する元は取れますから……。(201005091741)
※文中のマクダビッシュ大尉のセリフは要約です。



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