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【電撃ゲームス】読む。ケイオスリングス(その8) [iPhone・Mac]

インディーズと企業がそれぞれの持ち味を発揮したアプリを

ーー昨年9月のTGSで、アプリのクオリティに比して価格が低すぎるというお話をされていましたが、その印象は現在も変わりませんか? また、『ケイオスリングス』を1500円に設定されるにあたって、悩まれましたか?

安藤:依然として、一部では内容に対して安すぎる値づけのアプリがあるとは思いますが、おおむね内容に応じた値づけができてきたように感じます。ただ、ゲームに関してはPSPやDSに比べるとカジュアルな内容、カジュアルな値づけという方向に進んでいく状況は変わっていないように(個人的には)感じていました。

iPhoneはゲームプラットフォームとしてもっと可能性があるハードだと常々考えていましたので『ケイオスリングス』で本格的な内容、今までつけられたことのない値づけに挑戦をしました。内容と価格に納得をしていただいたうえで、このハードの新しい可能性をお届けしたかったんです。

もちろん1500円という価格はお客様にとって高い印象があるだろうというのは、いちiPhoneユーザーとしても重々承知していましたので、非常に悩みました。制作期間中ずっと逡巡していましたし、実際社内でも色々な意見があり、なかなか価格は決定できませんでした。

ーー現在のiPhoneゲーム全般の状況について、どのような印象をお持ちですか?

安藤:インディーズと企業がそれぞれの持ち味を発揮したアプリをリリースし、魅力的なラインナップがそろいつつあると思います。インディーズのゲームは爛熟期を迎えつつあるのではないでしょうか。一方で企業ができることはまだまだ可能性が残されており、手前味噌ですが『ケイオスリングス』がひとつのきっかけになればいいなと思っています。

ーー今後、iPhoneゲーム市場は、どのような推移で進んでいくとお考えですか? たとえば他プラットフォームとの比較等もふまえて、お聞かせください。

安藤:iPadがラインナップに加わり、新しいiPhoneもリリースされ、アプリの対応機種が増えることにより、ますます拡大していくことを、いち開発者としては大きく期待しています。

一方で5800円のものが数百万本販売されるような他プラットフォームの規模と比べると、まだまだ市場は小さい印象もあります。そういった規模と比肩しうる市場にすぐになるかといえば、冷静に推移を見守っている自分もいます。

ですので、Appleさんにはどんどんマーケットを拡大していただければと思います。我々もその動きに応じてどんどんチャレンジングで高品質なものがリリースできるようになると思います。

※この文章は電撃ゲームス 5月21日発売号に掲載されたものです。

※「ケイオスリングス」をiTunesで!




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